ペーパーマリオRPG  アクションRPG

 

よい子のみんな〜! 絵本ですよ〜!

今回のマリオさん、見た目がもういきなり夢ルヘンチックです(不気味な造語を作るな>俺)
二等身キャラもすっかり板につき、初代スーパーマリオの頃、子供心に若干の恐怖を覚えた目深帽子のファイアーマリオと同一人物とは思えない程の好々爺ですね。(いや悪意とか無いですよホントダヨ)
えー、今回のテーマは「絵本」との事で、とにかくゲーム内に存在する全ての生きてる物や生きてない物において、その動き・表現が「紙であること」「本であること」を強く意識して作られているんですな。
イメージとしては、ページを開くと絵の一部が立体で飛び出す仕組みになっている絵本。そういう、小さいけれどギッシリ詰まっている、手の込んだゲームといった感じです。

 
だって紙なんだもん

とにかくペラペラです、マリオさんもキノピオさんもクッパさんも。
マリオさん右向きの状態から左向きになる時、ペラッと裏返ります。裏返るから逆向き、そんな単純明快だけどやんちゃで遊び心のあるギミックがそこかしこに配置されてたりします。
しかも凄いところは、それらのギミックが謎かけとシンクロしていて、見ていて全く押しつけがましくないこと。
例えば、スイッチを押すと位置が変わる階段。普通のゲームだったらゴゴゴゴゴとか音が鳴って重々しく階段が移動する、みたいな感じだと思うんですが、ペーパーマリオRPGだと階段も紙だからペラッとめくれて裏返っておしまい。階段の重みも何もありゃしない。
でもその軽さ、柔らかさが快感に感じられるゲームなんですよ。

で、マリオさんもペラペラなので、色々変形したりします。
紙飛行機になったり紙の船になったり。もう何でもアリですな。
もちろん飛行機や船じゃないと行けないところとかがあったりするワケです。

でもどうせなら、もっと激しく紙を強調して欲しかった。
川に落ちたら濡れちゃって、乾くまで歩けなくなったりとか
壁に何度も体をこすりつけると静電気を帯びて、触れただけで敵を倒せるとか
火がついたらダメージを受ける間もなく、あっという間に消しズミになっちゃうとか
移動中、障害物にひっかかってうっかり破れちゃったりとか

ステキだと思うんだけどなぁ。(全然)

 
で、ゲームとしては

基本的な流れとしては、フィールド画面で敵に触れると戦闘画面に切り替わり、戦闘コマンドやアイテムコマンドを選択して戦う、正に王道なRPGなのですが、やっぱりあくまでスーパーマリオ、敵への攻撃や仲間の特技など、アイテム以外のコマンドでは何らかのアクション的操作を行う必要があります。
例えば、マリオのジャンプ攻撃なら、敵を踏みつける瞬間にAボタンを押すともれなくもう一回踏みつける、とか。
ここらへんのタイミングは慣れると楽チンで、多少ゲーマー歴の長い方であれば、徹夜でかれこれ20時間以上もぶっ続けでプレイしたりしていなければ、そうミスる事も無いでしょう。
やはり子供向けを意識して作られてるんスかね。せっかくだから任天堂さんには、難易度が倍近くに跳ね上がった大人向け版を出していただきたい。もちろん脱衣で。クリボーとかノコノコが。

すみません調子乗りすぎました。(いつもねアンタ)

かようなアクション+RPG要素をうまく取り入れる事で、単純だけど飽きの来ない戦闘システムとなっています。
簡単過ぎて飽きちゃった人向けに、アクションが難しくなるアイテムとかもあるし。
それと、このゲームに一貫して流れるホノボノテイストに一役買ってるのが、やり取りされる数値の小ささ。
与えるダメージ・受けるダメージ共、基本的に1ケタです。3ケタ以上の数値って、お金以外にはほとんど見ません。こういう配慮というか大胆なシステム作りも任天堂ならでは、と思ったりします。

 
依頼というよりお使い

一方、ストーリーとは全く無縁な、いわゆるオマケとして「おなやみセンター」があります。
何ですかそれはと言いますと、困った人の悩みを掲示してそれを解決してくれた人に謝礼を渡すという、つまり
俺が密かに作っていて、そして作りかけのままでン年間放置している自作RPG「Joker」のようなシステムなんです。
そこkohmaがパクったとか失礼な事言わない! 俺はパクってないです、いやむしろリスペクトっていうかそういう話では無く、そもそも俺が作るほうが数年早かったんだから任天堂さんは著作権料を俺に以下負け犬の遠吠え略。

ぬぐっても涙が止まりやしない。

いやだからそういう話ではなく!
俺が言いたかったのは、この「おなやみセンター」の依頼内容が、あっち行ったりこっち行ったりのお使いばかりでちょっとツラいな、って事なんだ!
何かストーリー本編以外にもプラスアルファのお楽しみをつけたい、という思いがあったかもしれませんが、
「すまんが○○にこれを届けてくれ」(遠いよメンドいよ)、
「ありがとうじゃあ次は△△にこれを」(また遠いじゃんダルいんだよ)、
「おお助かったよでは○○にこれを返しておくれ」(またあそこに戻ンのかあったまキた!)
みたいに露骨なお使いは、やってて「俺かーちゃんの奴隷じゃないっつーの!」(byジャイアン)的憤懣を抱かざるを得なかったりしました。

 
世相を反映

今回のマリオからは、作りに何というか、若いセンスを感じました。
今までの誠実さとはちょっと違う、どこか投げやりで無責任なテイスト。
あ、いや、ゲーム作りに対するスタンスは勿論超真面目でして、ここで言ってるのは、例えば村人の話すセリフとか、例えばところどころでルイージを汚れ芸人レベルの扱いで登場させてプレイヤーの笑いを誘う演出とか。
もう画面にルイージが出てきただけで爆笑できてしまう体になってしまいました。
任天堂はルイージの売り込み方が強引になってきましたネ!(すごくワクワクした表情で)

まぁルイージの話は置いといて、所詮ルイージだし(酷)、とにかくそういう若い感覚がそこかしこから感じられるので、見た目は絵本チックでも、いざ遊んでみるとその内容は割とシニカルでブラックだったりします。
このギャップは、じわじわっと効いてくる麻薬的な面白さに繋がります。

 
やらなきゃハド○ン(古。)

見た目と直結した分かりやすい効果、見た目と直結した分かりやすい操作方法、ペーパーになろうと若い世代が作ろうとルイージがヨゴレになろうと(もうエェ)、やはりマリオはマリオでした。
純粋にノリノリで楽しく進んでいけます。ストーリーも結構ワクワクです。俺は途中で普通にストーリーに驚かされました。制作陣の思うつぼになって凄く悔しいんだけど思わずニヤリ。やっぱりシニカルでブラックかも。
謎解きも、最初は「・・・は?」と思うようなものでも、ちょっと考えただけで分かったりして割とスムーズに解けます。
見た目と演出が楽しいので、来客時にちょっとした余興として見せてもウケが宜しいかもしれません。

なんかゲームキューブのゲーム買うのって超久々なんですけど、これは買って良かったと。
やっぱり何だかんだ言って、任天堂のゲームは楽しいんですよ! 夢中になるんですよ!
だから「見た目がファンシーだから筋骨隆々な俺が買うのはちょっと・・・」とか「押忍! マリオ大好きっスけど、今回のは紙っぽくて軟弱そうなので購入見送りまっす!」といった方々にも是非強くオススメさせて頂きたい。

 

最後に、ふと気付いたんですが、紙って二次元だけで簡単に表現できそうですけど、紙を紙らしく表現できるのって三次元なんですよね。二次元じゃペラペラ感覚は表現できないと。
3D表現に優れたハードじゃなきゃこんなゲームは作れない、そこも計算に入れてこのゲームを作ったであろう製作者さんに乾杯&完敗。

 

 

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